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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年01月24日

涙と富士とエレベーター




三題話ではありません。

土曜日に、東京でお通夜に行きました。
東京は雨。

無宗教なので坊さんはおらず、
先生の好きだった映画音楽が流れる中、
一人ずつが白いカーネーションを棺に入れるという形式。

人が流れても流れても途切れることなく、
本当に大勢の方が来られていました。

総じて誰もがハイになっておられ、
とても賑やかでした。

だけど、大笑いしていた人が、
なんてこともない一言で、
たとえば
「急だったよね。」
というような言葉なんかで、
一瞬のうちに突然涙があふれ号泣されたりするのです。

悲しみを誘うような演出は何もなかったけど、
本当の涙はそんな風に、流されるものなのです。

次の日の朝、
新幹線で大阪に向かうときも、まだ雨でした。
静岡あたりでは、もう雨はやんでいたけれど、
空は低い雨雲で覆われていました。

ところが何気なく外を見ると、
そこには大きな富士山が姿を現していたのです。

何故かそこだけ雲が切れて、
雪が積もった頂きから麓まで、左半分なだらかな線がくっきりと見えました。

なんと表現しても、陳腐に思えるような、
とても不思議で厳かな富士山。
その時の気持ちをうまく言えないのがもどかしいけど、
ただ見ることが出来てよかった、それだけです。

最後のエレベーターですが、
それはホテルでのエピソード。

8階から1階に降りようと、
エレベーターに乗り込んでボタンを押し、
ぼんやりしていた私。

しばらく降りていたエレベーターですが、
急に短くブーッという音を発し、
ちょっとガックンとして止まったのです。

それと同時に、
ボタンの下に赤い文字のランプがつきました。

ん?

「他のエレベーターにお乗り換えください。」

そう書いてある・・・・・。

はあ、乗り換えですか。
そう思ってしばらく扉が開くのを待っていたのですが、
いっこうに開く気配なし。

手で開けるのかな?
と思って、手で開けようとしましたが、
扉は固く私を拒否するの。

え??ってことは、
私はエレベーターに閉じ込められたのかーー!!!?????

???じゃなくって、ホントに閉じ込められたんですがね。
何故かワクワクする私。

友達に電話だ!!!!
しかしつながらない。
そうか、エレベーターの中だもんね。
棒も立ってないし。

ではメールだ!!!

メールをしようとして、
呼び出しブザーがあることに気付いた私。

こ、こ、これは、アコガレの非常用ボタン!!!!
子供の頃から
こういうのを見ると押したくなっていた私。(押さないけど)

押してみた。
応答なし。

もう一度、押し続けてみた。
これって何の音もしないけど、ホントに鳴ってんのか?
そう疑い始めた頃、いきなり、

「ボタン押されました?」
とデカイ声がスピーカーから流れました。

「はい!」
と、おりこうに返事する私。

「一号機ですね!?」

「はい!」
と、わけわからんけど返事する私。

「どうしました?」

「えっと、エレベーターが止まったんですが。」

「何階のランプがついてますか?」

「えっと、一階です!」

「扉、開きませんか?」

「はい!手で開けてみたんですが。」

「では、開のボタンを押してみてください!」

「はい!!えっと、開のボタンはありませんが、
 OPENと書いてあるのはあります。
 これでいいんですね?」

「それです!」

「はい!!」
と、私はOPENのボタンを押しました。

・・・・すぐ開きました。普通に。

私はそのまま普通に一階のフロアに降り立ち、
後を振り向くと、
何事もなかったかのように、
エレベーターのドアは閉まっていったのです。

・・・・・やはりメカは苦手です。

さて、今日もお仕事がんばろうっと。ではまた。

  

Posted by キリンさん at 13:17Comments(12)王様の耳はロバの耳