2012年01月03日
年明けと日常

新年がやって来ました。
今年ほど、みんなに望まれた年明けはなかったかも。
それほど辛い去年でありました。
個人的に喪中ですから
お祝いの言葉は控えさせてね。
でも、今年は良い年であってほしいと
心から願っています。
どんな年を目指したいのか?
辰年ですから、
それにあやかりたいと言いたいところですが、
ちょっとそれに逆らって
「牛」を目指そうかと考えています。
高村光太郎に「牛」という詩があります。
長いのでここでは紹介しませんが、
気が向いたら読んでみて下さい。
最後のあたりに
「牛は大地をふみしめて歩く」
とありますが、
まさにこれを目指したいと。
華やかなイルミネーションを見て、
その非日常的な美しさや華やかさに感動するのは当然だけど、
毎日それを見て暮らしたいとは思いません。
仕事で疲れて帰ってきて、
自分の家の灯りが見えたとき、
その温かさにほっとする気持ちは
毎日毎日重ねてみても、変わらないと思うのです。
もっと言えば、
空から照らす月や星の明かりを見ても、
飽きることはありません。
「牛」の中に
「雲にものらない
雨をも呼ばない
水の上をも泳がない」
「やくざな架空の地面にだまされない
ひとをうらやましいと思わない」
と、あります。
龍のように天まで昇ることや、
神風が吹いてくれたらいいなあなんてことを
望まないわけではないのですが、
とりあえず私は地に足をつけて
しっかり歩けるように頑張ろうかと。
珍しくもない、毎日繰り返す平凡な日常、
その日常こそを大切にしようというのが目標です。
三月には55歳、
そろそろ自分の天命を考えても良い頃。(遅いくらい)
さて、今年も元気だしていきましょうね。
去年に引き続き、どうぞよろしくお願いします。