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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年01月11日

漢方温故知新




宿題が溜まってます・・ううう・・・・。

今勉強しているのは
橘窓書影(きっそうしょえい)という明治時代の本です。

以前も言ったことがあるけど、
昔の本を読んで感じるのは、治療家の真剣さ。

だって、今と違って、
検査する機械も治療する機械もない時代です。

「血液検査の結果では・・・」とか、
「CTで見たところ・・・」とか、
あり得ないのです。

漢方の代表的な診断法に、
「望診、問診、聞診、切診」というのがあります。

望診は、姿全体や顏色、目の色、髪のツヤなどを見ること。
問診は、相手の話を聞くこと。
聞診は、声を聞くこともだけど、匂いを嗅ぐことも入ります。
切診は、薬屋には出来ないけど、脈をとったりお腹に触ってみたりすること。

数値や画像のない時代には、
そうやって真剣に患者自身からのデータをとり、
自分の知識や観察力で判断し、
薬を考えていたのです。

必死にならないわけにはいきません。

匙加減ひとつ、って言うけど、
まさにそういう時代だったんですね。

考えようによっては、
今はなんでもデータばかり頼っていて、
そういう部分がおろそかになっているのでは?

数字にでてこないことって、
多いんですよ。

いくら痛みを訴えても、
「検査の結果、どこにも異常はありません。」
と言われる人がどれほど多いことか。

私は薬屋ですから、
血液検査もレントゲンも使えません。
だから、
昔の時代の五感+六感による診断記録は
本当に参考になるのです。

そんなわけで、
私は古い書物を一生懸命読むのでありました。
では。  

Posted by キリンさん at 13:01Comments(7)漢方