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Posted by みやchan運営事務局 at

2011年01月19日

漢方昔話 扁鵲




漢方には、色んな伝説があります。
頭が牛だったという黄帝(こうてい)については、
ずいぶん前に紹介しました。

色んな植物を自分で食べてみて、
その薬効を調べたという人物です。
その勢いは、
一日に百種類の植物を試して、
毎日30回は中毒を起こしていたと言われるほど。
最後には毒が溜まって死んだそうですが、
300歳生きたらしいので、そりゃあな、ってカンジ。

薬だけでなく、
民衆に農耕を教えたり、
商いを教えたり、
暮らしの基盤を指導したそうです。

私の中では、
この黄帝って宇宙人だったのでは?
という疑惑が消えないのでした。

今日ご紹介するのは、
「扁鵲(へんじゃく)」という人。

大昔の中国、どのくらい昔かというと、
紀元前のことですから、キリストが生まれるずっと前にいた人です。

この人は秘薬を飲んだおかげで
垣根の向こうの人が見え、人の内臓を透視できたとか。
たぶん比喩であろうと思うのですが、
それほどの名医だったってことです。

ある国の王様の息子が息を引き取り、
みんなが嘆き悲しんでるところに行き合わせ、
死体の様子を見たところ、

「いや、まだ死んでないし。」
と、手当てをしたら、
本当に生き返ったという話から、
死人を生き返らせるというウワサもあったみたい。

それほどの名声があっても、
常に大衆の中で庶民の治療に勤しんだ人で、
どこかで病が流行っていると聞けば、
行って治療をし、
一箇所に留まることはなかったといいます。

その名声を妬む人も多く、
しょっちゅう暗殺の危機にさらされていたとか。
最後は暗殺されてしまったという話もあります。

この扁鵲のスゴイところは、
有名な「六不治(ろくふち)」という理論を提唱したところ。

六不治というのは、
どんな名医でも治せない場合が六つある、というもの。

一、驕恣不論理

  驕り高ぶって、人の話を聞かない人。

二、軽身重財

  お金をけちって、健康を軽んじる人。

三、衣食不適

  季節や自然に合わない食生活や、服装をすること。
  食べすぎ、深夜の食事なども含む。

四、臓器不定

  陰陽が五蔵に滞り、気が安定しない。
  要するに、自律神経のバランスが悪すぎて情緒が安定しない状態。

五、形羸不能服薬

  身体が弱りすぎて、薬が飲めない状態。

六、信巫不信医

  まじないや占いを信じて、医術を信じない人。

今の世の中でも、十分に通用するというか、
時代を超えた真理ではなかろうかと思いますが、いかが?

この人も300年生きたそうで、
そのあたりが何とも言えない伝説なのですが、

作り話と笑って見過ごせない何かを感じるのです。

それにしても、人間の生活は格段の進歩を遂げているのだけど、
人間そのものは、たいして進歩してないんじゃないか?
そう思うのは私だけでしょうか。

漢方にかかわらず、昔の話は面白いもの。
今に通じる教えが隠されているのですよ。

さて、私の断食ですが、
今もまだ続いてます。四日目です。
どこまで続くかは気分次第。
ゆるく頑張っております。

それでは、風邪が流行してますよ。
ご注意を~~。  

Posted by キリンさん at 12:02Comments(5)漢方