2015年06月26日
宮島だけではありません
平清盛公の像であります。
さては、宮島の記事の続きでは?
そう思ったアナタ。
違いますよ。
ここは呉市にある「音戸の瀬戸」という名所。
本州と倉橋島の間、わずか90m幅の海峡を言うのであります。

その狭い狭い海を、
この真っ赤な「音戸大橋」がつないでいるのでした。
ここはもともと陸続きだったのを、
平清盛が切り開いたという伝説があります。
それは航路として便利な場所だからで、
今でもここは、大きな船が頻繁に行きかう海の路なんですよ。
清盛公に戻りますが、
このあたりは海流が激しく、また頻繁に向きを変える難所なので、
たった一日で一気に工事を終わらせたと伝えられているのです。
その折、日没になっても工事が終わらなかったため、
清盛公が扇であおぎ、
沈む太陽を持ち上げたという伝説が、
平清盛の日招き伝説なのであります。
睨み潮という伝説もあって、
それは清盛公が宮島で大蛇に追いかけられ
船に乗ってこの音戸の瀬戸まで逃げてきたとき、
流れる潮を睨みつけると大蛇の方に潮が向かい、
逃げおおせたという話。
ほんまかいな~。
音戸の瀬戸は、一帯が公園となっており、
丘の上からは瀬戸内海に浮かぶ島々が、それは美しい眺めなんです。
晴れた日には、四国までくっきり見えます。
だけど、そこにはこんな物も。
実は、むかし呉には軍港がありました。
そこは音戸の瀬戸公園とはずいぶん近いのです。
丘からは瀬戸内海も見渡せるけど、
別の方向には呉の港がすぐそこに見えるのです。
というわけで、港を守るための砲台が、
ここにはあったのでした。
上の画像は、
火薬庫と、兵舎の跡なのです。
のどかで美しい風景と、この砲台のあと、
その違和感は、天空の城を思わせるのでありました。
呉で人気の大和ミュージアム、
そちらを訪ねたら、
ここにも足を運んでほしいなあと思うキリンさんなのでした。