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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年11月30日

キミの気持ちはよくわかる




この言葉、あまり好きではありません。
自分でもなるべく使わないように、
使うときでも極力慎重に、心がけています。

ドラマやマンガなんかで
「オマエの気持ち、ようわかるで。」
「そうか、わかってくれるんはオマエだけや。」
という場面もありますが、

私はひねくれているせいか
「アナタの気持ち、よくわかるわ。」
と言われても、
ほんまにわかってんのかいな、と疑ってしまうのです。

わからんくせに、わかった気持ちになられても困るとか、思ってしまいます。

高校生のころ、色々なことが思うようにいかず、
重い屈託を抱えていた頃のこと。

同級生のチエミが言いました。

「つかさの気持ち、ようわかる。まかしといて!」

何がわかるんだろうと一抹の不安を抱えながら
「うん。」
と答えた私でした。

しばらくしてチエミが言ったのは、

「放課後、マツダくんが教室で待っとるけん、行ってね。」

「???????」
マツダくんは中学からの友達。
塾も一緒だったし、気の置けない仲間でありました。

「つかさと付き合うてもええって。」

「えええええーーーーーーーーーーっ!!なんじゃそりゃあああああ!!!」

チエミはどうやら私が彼氏もいなくて寂しがっているのだと(ほっとけ)、
彼氏でも出来ればハッピーになるであろうと、
そう考えたらしいのです。

いや、青春の悩みというものは、
寂しいなんて単純な言葉で表現できるほど甘いものではありませんでした。

生きる意味や、未来への不安や、
何がどうなのやら自分でもわからず
頭の中は混沌としており、
正体のないモノと常に戦っているような時期。

それを「わかる」と言って
彼氏をあてがわれてもね~~。

マツダくんのことは嫌いではなかったけど、
本当に友達だったので、
よけい迷惑でありました。

「そんなつもりないから断って。」
そうチエミに言ったのだけど、

「いや、頼んでおいて断るなんて出来ん。」
と、わけのわからんこと言われ、

そこは困ったときのY子さん頼み。
Y子さんを通して詫びを入れ、断ってもらったのです。

それ以来、

「あなたの気持ち、わかるわ~。」
と言われると、頭の中に警戒警報が鳴るキリンさんでありました。

さて、11月も今日で終わりですね。
月の締めくくり、元気だしていきましょうね。  

Posted by キリンさん at 12:02Comments(4)王様の耳はロバの耳