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Posted by みやchan運営事務局 at

2013年11月08日

暦の上ではNovember





昨日は立冬だったそうですが、
どこが冬やねんって感じですね。

さて、いきなりですが、イチゴの旬はいつなのかご存知ですか?
冬だと思ってる方が多い今日この頃ですが、
私は断固として春を主張したい!!!!

冬は促成栽培のハウス物が出来る季節で、
自然に外で育てたイチゴは春に実るものなのですよ。

私が子供のに頃は促成栽培なんてなかったので、
クリスマスケーキにイチゴがのるなんて夢の世界でした。

あれは小学校の一年生の冬だったと記憶します。

うちの庭は、小さな段々畑に続いており、
そこから山へ登れるというカントリーガーデン。

私は庭で遊んでいたのですが、
ほっぺたに、ひやっと冷たいものが。

「雪じゃ!」

そうです。雪が降ってきたのでした。
私は嬉しくなって空を見上げます。

するとその時、
茶色に枯れた畑の中に、
ちらっと赤いものが見えたのです。

「?」

うちの畑のその場所は、
春にイチゴが生るところでした。

「まさかね。」
と否定しながらも、私の心臓はバクバク。

もしかしたら、イチゴ!!!??????

重ねて言いますが、冬のイチゴなんて有り得ない時代。
しかも春のイチゴだって、高級品。
うちで生ったイチゴも数が少ないうえに、すぐ腐ってしまうので、
あわてて食べるからすぐになくなります。

もしも本当にイチゴだったら、
これは奇跡です。

私は畑に駆け上がりながら思いました。

「きっと違う。イチゴじゃない。そんなはずない。
 でも、もしかしてイチゴだったらどうしよう。いや、期待しちゃダメ!」

そして、そこに着いて見たものは・・・・・・・

「イチゴじゃ!!!!!」

それは本当に本物のイチゴだったのです。
私は震える手でイチゴをもぎとり、
両手でそっと包むように持ちました。

そして、母のところへ一気にかけていったのです。

「お母ちゃん、これ!!!!イチゴよね?」
と、見せる私。

母はちょっと驚いた風に、

「ほんまじゃ、イチゴじゃね。」

「ほんとに本物?食べても毒、ない?」
とたたみかける私。

おかしそうに、
「大丈夫、毒なんかありゃせんよ。」
と保証してくれた母の言葉に安心する私。

「これ・・・・、どうしょうか?」
食べたい気持ちを抑えたのには、
弟の存在がありました。

いつも弟と半分こと言われていたのです。

「一個しかないし、食べんさい。」

その言葉を待ってました!!!!!
ひとくちでぱっくり。

ああ、それは本当にイチゴでした。
イチゴの甘酸っぱい味と香りが口に広がります。

至福。

そして、その興奮がさめやらぬうちに、友達の家に走り、
みんなにイチゴの話をして歩きました。

その結果、しばらくの間、うそつきの烙印を貼られました・・・・。

見せてから食べればよかったと思ったけど、
そんなことしてるうちに、誰かに食べられちゃうかもしれなかったので、
やっぱり食べて正解だったかも。

あれから沢山のイチゴを食べたけど、
あの時のイチゴほど美味しかったことはありません。

今では何でもいつでも手に入るので、
あんな感動はないよね。ちょっと残念なキリンさんでありました。  

Posted by キリンさん at 15:51Comments(3)王様の耳はロバの耳