スポンサーリンク


上記の広告は一定期間更新のないブログに表示されます。新しい記事を書く事で広告が消す事ができます。

  

Posted by みやchan運営事務局 at

2010年04月22日

歯医者のトラウマ キリンさん編





某ブロガーさんの記事で、
歯医者さんのトラウマを抱えている人が、
意外に多いと知りました。

何を隠そう、私もその一人。

まだいたいけな(?)高校生だった私は、
奥歯をどうしようもないくらい悪化させていました。

でも、歯医者さんに行くのは気が進まなかった。
怖いというのもあるけれど、
とにかく時間がかかるんです。

当時は予約なんてなかったので、
とにかく着いたモノ順。
1~2時間も待つってこともザラでした。

ところがある日、耳寄りな情報を入手。
いつ行ってもガラガラで、すぐに診てもらえる・・・。

若い私は、そのことの裏の意味を知るよしもありませんでした。

もう一人、同じく虫歯に悩んでいた友達のヨリ子と二人、
バスに乗ってその歯医者に行ったのです。

ちんまりした、街の歯医者さんでした。
噂通り誰もいません。

私から先に診てもらうことになり、
診察台へ。

「こりゃあヒドイ、抜歯しましょう。」
それは覚悟していたことなので、
しかたないか、優しくしてね、と心の中で手を合わせる私。

麻酔の注射をしてもらい、いよいよ抜歯です。

あのね・・・その先、よく覚えてないの。
あまりの恐怖は頭が忘れたがるのかなあ。

とにかく、どんなに先生が頑張っても、抜けない・・・。
ガリガリチュイーンを繰り返し、
何かで歯を引っ張られるのを何度繰り返したか。
歯のところは麻酔がきいてるけど、
アゴっちゅうか、頭全体は思いっきり衝撃を加えられるので、
頭蓋骨がきしんでるようなカンジ。
それがどのくらい続いたでしょうか。

そのうち歯のあたりにも
なんだか痛みのようなモノが、
少しずつ蘇ってまいりまして・・・・。

「ひ・・ひはい・・(痛いの意)」

「おお、麻酔が切れる時間じゃ」

そこで追加の注射をブスブス。

先生の額には玉のような汗。

そこで先生は奥へと走り、
どうするのかと思えば、
片手に小さな黒板を。

もうろうとする私の目の前に黒板をかざし、
私の歯の状態をチョークで書いて
「ここがこうだから、なかなか抜けないんです」

は?いいから、そんなこと、何とかしてくれ・・・。

「しかたがない」
そう言い放った先生の手には、
デカイ釘のお化けっちゅうか、ノミと、
もう一方の手には金槌が・・・・。

「おーーーーーい」
と先生の声にすっ飛んできた受付のオバサン。

私の頭をがっしり抱え込み、固定。

私の歯にノミをあて、
ガン!!ガン!!ガン!!!!!

私の頭も、頭蓋骨が砕けんばかりに、
ガン!!ガン!!ガン!!!!

ああ、気絶してしまいたい・・。

「おお、やっと砕けた」
と言った先生の手には、今度はペンチが・・・。

「しっかり抑えちょけ(オバサンへの指示)」
ぐいーーーん!!!ぐいーーーん!!ぐいーーーーん!!!

「抜けました。ウガイしてください。」

モーローとした頭でがらがらぺっ!!としたら、
大量の血がじゃーと流れました。

私の友達、そこまでのいきさつを控え室で聞いていたのですが、
心配になってつい覗いてしまったら、
ちょうど私が、その血を吐いたところでして、
彼女も顔面蒼白に・・・。

そのあと歯茎を縫われて、やっと地獄からの生還。

両手で顔をおおいながら控え室にかえったら、
ヨリ子は涙目になって
「大丈夫?私どうしょう・・・。」

そのとき、先生が汗をふきふきのぞいて来て、
「はい、次の方」
蛇ににらまれたカエル状態の彼女は、
ふらふらと病室に入って行きました。

彼女は軽い虫歯だったので、
普通の治療で終わったのですが、
生きた心地しなかったそうで・・・・・。

やっぱり、患者のいない病院に行くもんじゃないと、
一つ大人になった私なのでした。

  

Posted by キリンさん at 09:22Comments(11)王様の耳はロバの耳