2015年01月08日
世の中は理不尽で充ちている。

同窓会に遅刻した私。
当然ですが、同級生たちと遅刻の話になりました。
ぼっちは高校の先生です。
「遅刻は許さんで~。」
厳しそう。ぼっちが私の先生でなくて良かった。
そう言うと、ぼっちはこう言いました。
「たとえば、雪でバスが遅れたけん遅刻した、言うヤツがおるとする。
それは、いつもと同じバスなんか?ゆうて聞くんよ。
はい、いつものバスです、言うたら、ワシはこう言うんよ。
雪が降りょうたら、バスが遅れるかもしれん思うじゃろうが?
そう思うたら、どうして一本早いバスに乗らんのか。
遅刻の理由にはならん、ゆうての。」
おお、理屈に合うとるやないかい。
今の子は、自分で考えることをしないことが多いので、
それじゃあ社会で通用しないってことを教えているのだそうです。
それから、今回の同窓会で一番心に残った、ぼっちの言葉がこれです。
「生徒に理不尽を教えるんよ。」
今の子供たちは、自分にとって正しいと思ったら、
それがまかり通って当然だと考えているのだそうです。
それは、私がお店で相談を受けていても、
色んな人の口から聞いたり、自分で感じたりしていることでもあります。
家での食事が口に合わなかったら、お母さんが悪い。
授業の内容について行けなかったら、先生の教え方が悪い。
部活でレギュラーになれなかったら、監督の人選が悪い。
不都合はみんな他人のせいにして、自分は正しいと思っている。
そんな不平不満を聞く人がいてくれるのは、
学生のうちだけです。
社会に出たらそうはいきません。
自分のワガママは通用しないどころか、
正しいことでも聞き入れてもらえないことは沢山ある。
世の中は理不尽で充ちているのです。
就職して、いきなりショックを受ける前に、
そのことを少しずつでも知っておく必要があるのかも。
学生のうちに自分にとって理不尽と思うようなことを多く経験し、
ある子は、うまく対処しようと考えるだろうし、
ある子は、なるべく逃げようとするだろうし、
ある子は、強くなって立ち向かおうと志を立てるだろうし、
それぞれが、経験を積んで考える力を蓄えられるのではないでしょうか。
それにしても、学校の先生って大変なのね。
いや、ホントは先生にばかりお任せするのではなく、大人である全員が考えるべきことなのかも。
自分が子供たちに何を教えるべきなのかってことを。
同窓会は楽しいだけでなく、何かしら考えるヒントをくれる場所なのでありました。