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Posted by みやchan運営事務局 at

2014年11月10日

まさかの漢方:怪我


怪我に漢方薬って、あるの?

あるんです。

昨日、友達のご主人のお見舞いに行きました。
ちょっとしたアクシデントで屋根から落ちたのだそうです。

10か所以上も骨折しており、動かせない状態ということで心配したのですが、
幸いなことに内臓や頭には損傷がなく、
安静にして、あとはリハビリすれば治るということでした。

病室に入ると、寝たきりではありましたが、
普通にしゃべっる声にも元気があり、
ちょっと安心。

さて、怪我に漢方薬を使うという話に戻りましょう。

大正12年に、関東大震災が起きた時のことです。

森道伯という有名な漢方家は、この時、
「通導散(つうどうさん)」という漢方薬を使って、大勢の人を救ったというのは有名な話です。

この薬の出典は『万病回春(まんびょうかいしゅん)』という本で、
「跌撲(てつぼく:打撲のこと)、傷損、極めて重く、大小便通ぜず、乃ち瘀血(おけつ)散ぜず、
 肚腹(とふく:下腹部)膨張し、上がって心腹(上腹部)を攻め、
 悶乱して、死に至らんとする者を治す」と、あります。

要するに、大怪我して大変な時にいいよ、ってことです。

なんでいいのか?

激しい打撲によって内出血を起こしたり、炎症が起こったりしてますよね?
それは、高速道路でトラックの横転事故があり、他の車も巻き込んで火災が発生しているようなものです。
早く火を消して、事故車を片付け、道を通さなくてはなりません。

それをしてくれる、そんな薬。
漢方的に言うと、気血が流れなくなってしまっているところを、通してくれるのです。

小さな怪我なら自分の自然治癒力で十分治せるのだけど、大きな怪我だとパワー不足なので、
漢方薬が強力な助っ人となってくれるわけです。

こんな時に使えるのは「通導散」の他にも、

「治打撲一方(ちだぼくいっぽう)」
「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」
「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」
「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」
など、他にも色々あります。

と言っても、使えるケースはそれぞれなので、処方を選ぶ時には注意が必要なんですがね。

怪我はしないに越したことありません。
転ばぬ先の杖。

だけど転んでしまった時は、漢方薬の助けを借りる、
そういう選択肢があることを覚えておいて下さいね。

さて、今週がんばって働いたら、
日曜日からお仕事だけど京都に行けるのだ。
今回はダーリンも一緒なので、城崎に足を延ばす予定でおります。

その為にも、怪我しないように気を付けようっと。
皆様もご自愛くださいね~。  

Posted by キリンさん at 12:06Comments(2)漢方