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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年12月21日

私のおばあちゃん




pia masaさんの記事に新米の話が載っていました。

それで思い出した、私のおばあちゃん。

父方の祖母なのですが、
私が初孫だったので、相当に可愛がられました。

私はとても偏食だったのですが、
お祖母ちゃんの作る甘い卵焼きと
大根おろしで和えたナマコと、
きな粉かけご飯は大好きでした。
(ヘンな取り合わせだが、事実だからしかたない)

私が漫画が好きになったのも、
おばあちゃんの家の近所にある貸本屋さんで、
しょっちゅう漫画を借りてくれたからなんです。

漫画を読むと馬鹿になると言われた時代ですが
(その通りになったという説もあるが)
おばあちゃんは私が夢中で漫画を読む様子を
嬉しそうに見守っていてくれたのです。

さて、新米の話ですが、
私が広島を離れ、
福岡を経て宮崎に住むようになって何年かたち、
さすがのおばあちゃんも少し老いが目立ってきた頃。

ある日、おばあちゃんから重い荷物が届きました。

開けてみると、
そこに入っていたのは新米。
よくみると、

「えびの産」・・・・・・。

おばあちゃん、ここは宮崎だから。
わざわざ広島から宮崎産のお米を送ってこなくても、
いっぱいあるから。

おばあちゃんに電話すると

「米、着いたか?」

「うん。」

「あのね、米屋さんに孫が遠くに嫁いどる言うたら、
 美味しい新米が入ったばっかりじゃけん、送ってあげたらええ、言われたんよ。
 つかさちゃんに美味しい米を食べさそう思うての。

 まだここらの米は新米じゃないけんね。産地から取り寄せた米なんよ。」

「うん。」

「はあ(もう)食べた?」

「うん。食べたよ。」

「美味しかった?どうじゃった?」

「うん、すごく美味しかったよ。さすが新米じゃわ。ありがとね。」

「ほうね、えかった。美味しかったか、ほうか。」

私はそのお米が実は宮崎でとれたのだと、
結局言えませんでした。

おばあちゃん、おばあちゃん、大好きなおばあちゃん。
今でもおばあちゃんのことは忘れないよ。

新米という字を見ると、
いつも思い出すのでした。

  

Posted by キリンさん at 17:34Comments(5)王様の耳はロバの耳