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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年09月04日

客として最低




まずはご報告。

夏に溜まった毒をおとすべく、
昨日から酵素断食を始めました。

断食中は副交感神経が優位になるのですが、
そのお陰か、
夕べは11時間も寝てしまいましたよ。ビックリ。

体重も1,2kg減りました。
もっともこれは戻りやすいんだけどね。

さて、タイトルにあります「最低の客」。
これは何をかくそう、
私自身のことなんですよ。

今は客商売をしているおかげで
少しはマトモになりましたが、
若い頃は思い出しても冷や汗が出るようなことばかり。

もともと買い物が苦手なんです。
好きな本や文具を見て回るのは好きなのですが、
店員さんと話すのがダメ。

大学生のころ、
一人で街に出ることもそりゃあありました。

そんなとき、
暇つぶしにフラフラとブティックなどに入ろうものなら、
どえらいことに。

優しいオシャレなお姉さんが
ニコニコと近付いて来ると私の身体はすくむのです。

きっとお姉さんは、
田舎から出てきた垢抜けん子やなあ、
そう思っているに違いないと、引け目のカタマリになるから。
ま、実際、田舎から出てきた垢抜けん子だったんだけどね。

まずお姉さんは
「どれでも着てみてね。どういった物をお探しですか?」
なんて聞いてきます。

「はあ・・。」
とうつむいていると、
私が手にしてる物をたよりに、

「ワンピース?」
とアタリをつけてきます。

その善意丸出しの顏には、
ひやかしだなんてとても言えず、

「は、はい、ワンピースを・・。ちょっとパーティーがあるので・・。」
なんてウソの行事を捏造してまでウソこく私。

それを聞いたお姉さんは我が意を得たりとばかりに、

「そうや思たわ。そんなん、お好き?」
なんていいながら、自然な感じでワンピースを外して私にあて、

「わあ、よう似合うてるわあ。色がアナタにぴったり。」
なんて嬉しいこと言ってくれます。

そこまで言われると、こう言わないわけにはいきません。

「き、着てみようかな・・。」

「どうぞどうぞ。その間に同じような感じのモノ、選んどきますね。」

そして私はお姉さんに勧められるがままに、
3~4着ほど試着をしてしまうのです。

「ど、どれがいいかな・・。」

「そうやね、色はどれも似合ってるけど、形はこれかな。
 首が長く見えてスッキリしてるし。」

「う、うん。私もそれが一番好き。」
なんて言ってしまうと、

「そうでしょ?絶対にこれやと思うたわ。これにします?」
とサラッと流れに乗せてくるお姉さん。

「そ、そうしようかな。」
なんてモゴモゴしていると、

「このままでもええんやけど、
 これね、ベルトで着こなしが変わるんよ。」
とベルトを持ってきて、ワンピースに巻いてみせ、

「これがあると、二着持ってるのと同じよ。」
「そ、そ、そうですね。」

「スカーフもね、この色をこう巻くと、素敵よ。」
と完全独走態勢で突っ走るお姉さんに、

「い、いえ、同じスカーフ持ってるし。」
とウソこいてストップをかける私。

「そう?そしてらスカーフはええね。
 ワンピースとベルトで、このお値段になります。」

と、いつの間にか電卓をはじいてるお姉さん。

「あ、あの、今日は下見なんで・・。」
やっとのことで逃げを打つと、

「あら~、これ一点モノなんよ。
 お取り置き、しときましょか?」

もうこうなったら、
「は、はい、お願いします。」
と言わないわけにはいきません。

「今度、母と一緒に来ますのでよろしくお願いします。」
と、余計なウソで塗り固めながら。

私がその店に二度と近付かなかったことは
言うまでもありません。

こんな風なお店は、
私にはいっぱいあるのでした。

ごめんなさいごめんなさい。
ここで深く懺悔いたします。

だから
うちでお客さんが
「この商品、取り置きお願いね。」
と言ったのに来ない、なんて時も、
あまり怒れないのでありました。

さて、
今日も元気出していきましょうかね。

断食も引き続きがんばりますので、
決してエサを与えないように。

  

Posted by キリンさん at 12:15Comments(11)王様の耳はロバの耳