2011年09月07日

夏休みの宿題 漢方編

夏休みの宿題 漢方編


夏休みの宿題が、まだ終わりません。

何の宿題なのか?
それは、明治に書かれた漢方の本を、
100ページほど読んでおくこと。

な~んだって言わないで。
明治の本って、まだ言文一致じゃないから、
古文の世界なんですよ。

今のところ、50ページくらい読みました。

いつまでなのか?

それは、今週の金曜日まで・・・。
そう、あと二日。

なんで古い漢方の本を読むのか。
それは、漢方薬の処方内容が、
長い長い歴史の中でほとんど変わってないことも理由の一つ。

たとえば西洋薬だと、
抗生物質といっても様々な種類があり、
時代とともにどんどん新しい薬に変わるのと比べて、

漢方薬では
何千年も昔からの薬、
たとえば葛根湯なんて処方が今でも使われているというところにあります。

葛根湯というと、
落語の枕に使われる、葛根湯医者という話をご存知ですか?

どんな病気にも「葛根湯」を使う医者の話。

一般的にはヤブ医者の話のようですが、
見方を変えれば葛根湯の応用をよく知っている名医とも言えるのです。

葛根湯は普通は風邪の引き初めに使われますが、
その他にも
肩凝り、乳腺炎、筋肉痛、頭痛、
蕁麻疹、中耳炎、神経痛、顔面神経麻痺、
急性大腸炎、などなど、
様々な応用例があるのです。

だけど、
この病名だけを見て、
たとえばどんな蕁麻疹にも効くのかというと
それは危険な話で、
葛根湯という処方の力を
正確に理解しておく必要があるのです。

それを知る一つの手段として、
漢方の古典を読むのはとても効果的。

昔は今のように西洋医学が発達していなかったので、
検査の技術に乏しく、病名を特定できない時代でありました。

だから、
一つ一つの症状を必死で観察し、
処方を決めていたのだろうと思われます。

その結果
今では見過ごしそうな方向から
病をとらえており、
その詳細は非常に参考になるのです。

と、えらそうに書いてみましたが、
それが私の血となり肉となるにはまだまだなんですよ。

さて、残りの宿題が果たして金曜日までに終わるのか、
とりあえず頑張ります。

それにしても、
子供の頃の性格って治らんもんですなあ。
もっと早く・・いや、言うまい。では。


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Posted by キリンさん at 13:14│Comments(7)漢方
この記事へのコメント
なんだろう、最後のフレーズ?
夏休みの宿題に関係が……?

葛根湯、てっきり潰瘍からの
痛みだと思ってましたが
大腸炎っぽく、飲んだら劇的に改善
今にいたる…(((^_^;)
Posted by 御頭2御頭2 at 2011年09月07日 15:25
葛根湯は昔からよく聞いてましたけど、
肩凝りと蕁麻疹に反応しました。
特に蕁麻疹、なんとかなりませんかね~

ま、そのためにも
金曜日までに宿題頑張ってくださいw

ところで、子供の頃の性格って、
もしかして僕も治ってないのかな?
最近不安になってきた。
Posted by pia masapia masa at 2011年09月07日 15:50
rueも追い込み型。
なんの励ましにもならないかぁ;
Posted by rue at 2011年09月07日 15:55
追い込み型なのですよ。
なので、何とかなる筈です。

頑張って下さい(他人事で申し訳ない)
Posted by てっちゃーんてっちゃーん at 2011年09月07日 16:22
御頭2さん

もっと早く取り掛かっていれば、
子供の頃からそう思い続けて54年ってことです。

ええ~、腸炎だったのかい。
葛根湯が効きましたか。
すごいね。

腸炎で葛根湯、私はまだ出したことないけど、
参考になるわ~~。

これからも色々と身体を使って症例を出してください。
(モルモット)


pia masaさん

アナタ、子供の頃の性格がなおったとでも
思っていたので????

そっちの方が心配。

勉強がんばって、
蕁麻疹と肩凝りの漢方薬を調べます。
だから実験台に、是非。(薬代は取る)


rueさん

うんにゃ。
同じような人がいると思うと、
心強いわ。
一人にしないでね。


てっちゃーん

うん。
何とかなるとはいつも思っているのでした。
そこが命取りになることもあるが。

頑張ります。成せば成るのだ。
Posted by キリンさん at 2011年09月07日 17:48
中耳炎に反応しました。娘が大分長く患ってるんですよ(TT)
長女(四歳)は、ようやく耳鼻科と縁が切れそうなんですが、0歳6ヶ月の頃からのお付き合いでした。あんまり酷くなりすぎて(?)若干、聞こえに不安を抱える子です。
次女(一歳)の耳は守る!と意気込んでいたのですが、それこそ昨夜、耳を押さえて眠りませんでした…。今日、午後から耳鼻科受診です。
この子も耳に苦労しそうな予感。



なので葛根湯が中耳炎に有効とは朗報です!
風邪→鼻づまり→中耳炎 のパターンなので、風邪薬としての作用がいいんでしょうかね?葛根湯=風邪薬 のイメージなので。
幼児への適用も可能ですよね?あ、子供は嫌がるかな…?



是非とも、読破して また詳しく教えて下さいマシm(_ _)m
イイエ他力本願なのではありませんから。ホントに。ホントに。
自分で調べるのが面倒なんじゃありませんってば。
Posted by いち at 2011年09月08日 10:09
いちさん

葛根湯は、基本的に急性の薬。
繰り返す子供の体質改善だったら
他の薬を勧めます。

耳鼻科の炎症を起こしやすい子供は
一般的に解毒症体質と言われる場合が多いです。
よく使われるのが
荊芥連翹湯。

お腹が弱ければ、
小建中湯などを併せて飲んだりします。

時間があるときに、
相談にいらしてね~。
Posted by キリンさん at 2011年09月08日 12:39
 
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