2009年12月28日

お屠蘇を飲みますか?

お屠蘇を飲みますか?

いよいよ今年もあとわずかとなりました。

ところで皆様、お屠蘇の準備は済みましたか?
というよりも、お宅ではお正月にお屠蘇を飲みますか?

「めんんどくさいし、美味しくもないし・・」
ってなことで、廃れつつある風習なのでは????

「えっ!!お正月はビールでしょう!!!」
と言った人がいました。(カ〇〇さん、アンタよアンタ)
いや、ビールはビールでいいんだけどね、
それと比べるものではないような気がするんですけど・・。

昨年も書いたと思うのですが、
お屠蘇は「屠蘇散(とそさん)」という名前の、
れっきとした漢方薬なんです。

中国の三国時代に、華佗(かだ)という有名な漢方家が作りました。

屠蘇の「屠」は「屠殺」の「屠」、
屠蘇の「蘇」は「蘇生」の「蘇」です。

旧年の邪氣を屠り、新らしく魂を蘇らせるという意味で、
年の初めにこれを服すると、
年中の災厄を避け、福寿を招くという言われがあるのです。

日本では、嵯峨天皇が宮中の儀式として用いたのが始まりだとか。
歴史を感じますねえ。

さて、この屠蘇を作った華佗ですが、
これも以前ご紹介したように(忘れただろうなあ)
『後漢書』や『三国志』にも登場する優れた人物でして、
庶民の病を治すのに生涯を捧げたと言われています。

名声を聞いた曹操が、自分の偏頭痛の治療を命じたところ、
アッサリ治してしまったもんだから、
曹操は自分の専属医にしようとしたのですが、
庶民の治療をしたい華佗は、
それを頑なに拒んだため、処刑されてしまいました。

死ぬ前に、自分の秘伝を書き残し、牢番に托そうとしたのですが、
牢番は曹操を恐れて預かりを拒否したので、
華佗はそれを火に燃やしてしまったということです。ああ、残念。

如何ですか?お屠蘇の歴史。
命懸けで民間医療に尽くした華佗という人物の、
魂を感じられませんか?

それを知ってて飲むと、
とってもご利益がありそうな、そんな気がしませんか?

話は変わります。

先日、ちょっと風邪っぽいと書いたら、
思いのほか大勢の方からご心配を頂いてしまいました。

あの・・・全然たいしたことなくて、
あの記事を書いた夜には、
ダーリンと仕事関係の人と一緒に、
「やまちゃん」に行って、またまたタラフク食べてたし・・・。
翌日は娘を連れてデパートめぐりを・・・・。

心配してくださった皆様、申し訳ありませんでした。
そして、有り難うございました。
とても嬉しゅうございました。

てなわけで、キリンさんは、
元気満々で年を越そうとしております。

今年は新インフルエンザの騒ぎで大変でしたが、
来年はそんなことがなければいいな。

そうそう、新インフルエンザのワクチンは、
余るのが確実になってきたとニュースで見ました。
なんだかなあってカンジです。

それでは、今年ももうちょっと。
元気だしていきましょう。


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Posted by キリンさん at 10:53│Comments(19)漢方
この記事へのコメント
そう言えば曹操のお墓が発見された見たいですね。
昨日夜ネットでニュースを見て釘付けになりました。
すげー。 いつか行ってみたい。

あ、お屠蘇飲みますよ。
僕は結構好きです。あまり飲めないですけど。
Posted by pia masapia masa at 2009年12月28日 10:56
Wです。
お屠蘇に漢方薬なんて全く知りませんでした。
だってうちのお屠蘇はお酒にみりんを入れただけ。
屠蘇散という漢方薬は入れた事がありません。
どんな味がするんだろう。。。
やっぱりちと苦いんですか?

いろんな風習の中の歴史、面白いですね(^^)
Posted by pia masapia masa at 2009年12月28日 11:02
pia masaさん

そうなんよ!!!!
曹操のお墓、私も行ってみたいっす!!!
裕さんにツアー組んでもらおうか。

で、お屠蘇を飲んでいると・・・。
奥様のコメでは、酒に味醂を入れただけとあるが・・・。


pia masa奥様

私の漢方の先生は、正確な屠蘇散を作られますが、
カンタンなのは当店でも酒屋さんでも売ってますよ。
独特な風味だけど、苦くはありません。
縁起物だから、一口くらいでいいし。

ちなみにうちのは100円。もっと安いところも。
酒買ったら、タダでくれるとことか。

一晩つけとくだけで、簡単ですから作ってみたら?

それにしても、ご主人のコメント・・・・。
Posted by キリンさんキリンさん at 2009年12月28日 11:17
死んだじーちゃんは「お屠蘇」の風習を大事にしていた人で、
年始の挨拶後には必ず、じーちゃんから「お屠蘇」を頂くこと!!
というのを、頑なに守り続けておりました。

お屠蘇飲んだ後に「かずのこ」をくれるので、
かずのこ欲しさに飲んでいた気がする……。
Posted by 彩 楽 at 2009年12月28日 11:34
そっかぁ、飲むたびに≪漢方薬っぽい≫と思ってたのは正解だったのですね
ウチはねぇ、父上が一升瓶丸ごと屠蘇にしてしまいます(汗)
そげん飲めるものでもなかってすけどねぇ。
んでまた父上もそがん飲まんとです。
今年はこの話をして、元日から酔っ払いたいと思います(爆)
Posted by 空さん空さん at 2009年12月28日 12:23
実家ではお屠蘇を飲んでましたよ。
この記事を読むまでお屠蘇はみりんだと思ってた!
漢方薬だったとは、道理でまずいはず・・・・。
子供にとってはお年玉をもらう前の儀式としか思えなかったなぁ(笑)

結婚してからはまったく飲んでませんねぇ。
飲んだほうがいいのかしら?
Posted by motyママ at 2009年12月28日 12:35
彩楽さん

かずのこ、大好きっす~。
大学生のとき、上等の数の子をいただいたんだけど、
塩を抜く術を知らず、泣く泣く捨てた。
くれた人から
「塩の抜き方や味付けは分かる?」
と聞かれたのだが、
「はい、知ってます。」
と見栄張り田舎娘はウソこいてしまったのだ。

ああ、若かったあの頃・・・・。
(屠蘇の話はどうでもよくなった)


空さん

おっ、鋭いですね。
ぽいもなにも、漢方薬ですから。
しかし一升瓶はどうでしょうか・・・・。
ダイナミックな父上ですね。
ちょっと会ってみたいなあ。
今度、見せてね。(見世物か?)


motyママさん

うん、マズイ。
子供ならなおさらだと思うわ。

飲んだ方がっていうか、
まじないみたいなもんかなあ。
(なんて言うと、誰も飲まんよね)

やはり、儀式でありましょう。
Posted by キリンさんキリンさん at 2009年12月28日 12:49
お屠蘇は子供の頃苦手でしたね。
でも、今度の正月にはぜひ飲みます。
曹操の偏頭痛は映画「レッドクリフ」でも度々出てきてました。
でも、この映画の中では華佗はお抱え医師でした。
赤壁の戦いで劣勢になると逃げ出しちゃってましたよ。
こんなに凄いお医者様なのにですね~!
歴史は正しく伝えて欲しいが、こういうことまで盛り込むと
3部作では終わらないだろうから、勘弁してやることにします(笑)

私も風邪治りました♪
食べすぎ飲みすぎ十分自覚してます(^-^;
今夜は夫は忘年会。
私だけでも粗食で体調整えなければ(。→ˇ艸←)ププッ
Posted by りあん at 2009年12月28日 14:19
私も曹操の墓を見たいと思っていましたよ。
歴史は苦手ですが、ロマンを感じてみたいと思った朝です。

お正月のおせちにの材料にも色んな意味が込められ、お屠蘇も同様に
あるんですね。 やっぱり先人の知恵・思いは受け継いで行きたいです。

正月1週間は毎日ランを入れています。残った酵素で
胃腸をきれいにし、新しい年を迎えたいです。

来年も宜しくお願い致します(多分今年はこれが最後?)
Posted by 裕 at 2009年12月28日 14:59
りあんさん

華佗は、確かに曹操のとこから逃げてるんだけど、
それは映画とはちょっと違うかも。

内心はお抱え医師になる気はさらさらなく、
早く帰って通常の仕事をしたいのに、
なかなか帰してもらえないもんで、
休暇とか何とか言ってトンズラしたらしい。

曹操の家来が何度も迎えに行ったんだけど、
なんのかんので断ったあげくに
捕らえられて処刑されたんよ。

華佗は全身麻酔をして外科手術をするのが得意でした。
あと特徴的なのは、心理療法に長けていたのと、
日頃の養生も大切にする人で、
気孔の五禽戯(ごきんぎ)を創案したんだよ。

偉大な漢方家なのです。

お屠蘇、そんなこと考えながら飲むと、
効くと思います。


裕さん

曹操のお墓ツアー、キマリですね。
いつになるかはわからんけど。

こちらこそ、お世話になりました。
来年も引き続きよろしくね。
Posted by キリンさんキリンさん at 2009年12月28日 15:36
え〜っと、お屠蘇なんですが。。。
子供の頃から好きですよ(笑)
昔っから酒好きだったのね、アタシ。

キレイなお膳に乗せられた
お屠蘇のセットで飲むのは
やっぱり日本の正月だな〜って思います。
Posted by 沙夜沙夜 at 2009年12月28日 16:18
沙夜さん

筋金入りの酒好きだったんですね。
どうりで勝てないはずだ。
(勝負してないけど)

お屠蘇セットは、なんか引き締まるよね。
お互い大和撫子ですね。(意味不明)
Posted by キリンさんキリンさん at 2009年12月28日 16:49
お茶で中国の歴史にちょっと触れて以来、
深く勉強してみたいと思った(そのうち?思っただけ?)

おせち以外にもお屠蘇にもあるんですね、意味。
ちゃんと知ってないと次世代に伝えていけませんね…反省。
Posted by noinoinoinoi at 2009年12月28日 16:50
noinoiさん

中国の歴史はあなどれません。
屠蘇を作った華佗は、
全身麻酔させて手術してたそうだから。
五禽戯も華佗だし。

お茶の歴史、ちゃんとマスターしといてね。(命令)
Posted by キリンさんキリンさん at 2009年12月28日 18:12
曹操のお墓のニュースの事、書こう!と思ったら、
もう、盛り上がってました(笑)。

キリンさん、流石、中国の歴史にまでお詳しいのですね。
rueは小さい頃、HNK人形劇「三国志」に夢中だった。

お屠蘇のこと、初めて知ったな・・・
凄い!中国からだったのかぁ。
こんな歴史があったのかぁ・・・・

新年は一番大きな杯で飲むぞっ!
Posted by rue at 2009年12月28日 20:11
rueさん

おお、三国志のファンでしたか。
タイトルが砂の中から現れるところからして、
素敵でしたよね。
私は諸葛孔明の声をしてた
森本レオのファンなのでした。

私の息子の亮太という名前は、
諸葛 亮 孔明の亮をいただいたんだよん。

お正月は、飲みすぎ注意ですぞ。
Posted by キリンさんキリンさん at 2009年12月28日 22:37
風邪が大した事なくて何よりです(^^)

実家では飲んでましたけど、うちではちゃんとしたお屠蘇は飲みませんねぇ。
ただのお酒を金杯になみなみと注いでゴクゴク…(笑)
飲んだらハウスへGO-です♪
お屠蘇、この際ちゃんとしとこうかな。
Posted by 幸せうさぎ at 2009年12月28日 23:26
幸せうさぎさん

あの独特の香りが、
「正月」ってカンジよ~。
是非、ちゃんとしてみてください。
Posted by キリンさんキリンさん at 2009年12月29日 10:35
今頃、コメント。お屠蘇知らずです。
みなさんすごいですね。
どうりで。
だからあの話ししてる時に大笑いされたんだ。
知らないことを知らないと話せてよかった。
さて、今夜準備して明日のおめでとうで飲みます。
Posted by ときあいひと at 2009年12月31日 12:20
 
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