2014年12月17日
たかが数字、されど数字。

温灸を当てているところは、三陰交。
冷え性の方にはピッタリのツボであります。
と、まずは温灸のCMから。
知人のお話。
休日のお昼、家族4人でトンカツ専門店に行ったのだそうです。
その時のこと。
店内は混んでおり、そのせいか接客もイマイチ。
頼んでも、なかなか持って来てくれない。
だけど、それはしょうがないよね、と優しい一家は思っておりました。
やっと届いたトンカツを食べ始めてすぐのことでした。
「なんだ、こりゃ。」
ご主人がナイフで切ったトンカツを見ると、
中は火が通っておらず、赤く血がにじんでいたのです。
さすがに店員さんを呼ぶと、
謝りもせず、ちょっと聞いてきますと言い残して店の奥へ。
しばらくして戻って来て、言った言葉が、
「ちゃんと6分揚げてあるから、大丈夫だそうです。」
はあああああああ~~~~????????
6分って、何?大丈夫って、何が?
どう見ても生肉なんですけど。
あきれ過ぎてそれ以上何を言う気力もなく、
4千円以上のお金を払って、その店をあとにしたご一家でありました。
マニュアルに書いてある数字はとても便利。だけど、ただの目安。
それに振り回されてどうする。
そういえば、こんなことがよくあります。
病院に行って、身体の不調を訴えても、
「検査の数値は正常ですから。」
と言われて取り合ってもらえないことが。
それでも辛いと言い続けると、
「・・・安定剤、出しましょうか。」
逆のケースもまたあります。
「血糖値が高いですよ。お薬飲んで下さい。」
「えっ、身体はどこも何ともないですけど・・。」
「でも基準値を超えてますから。飲まなきゃダメですよ。」
こんなこともあります。
20年ぶりに検査してみたら、
「高血圧ですね。薬、出しときます。」
「えっ、20年前も同じ血圧なんですけど。」
「ああ、基準値が下がったんですよ。」
「だって20年間お薬飲まなくても、何ともなかったんですよ。」
「しょうがないでしょう、基準値が下がったんだから。」
数字って、人間のためにあるものだよね。
その逆じゃないよね。
時々そう確認しないと、頭がおかしくなりそうな、
そんな今日この頃なのですよ。