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Posted by みやchan運営事務局 at

2014年03月07日

お誕生日は嬉しいものです。



今日は私の誕生日。
57歳になりました。しみじみ。

お誕生日というと、プレゼントでしょうか。
いや、催促してるわけではありません(ホント)。

私はプレゼントしがいのない人です。

今までに印象に残っている誕生日プレゼントは、
もらったモノよりも、
私があげて喜んでくれたモノなのですから。

高校を出たばかりの頃、
友達への誕生日プレゼントに、
水色のギンガムチェックのシャツをあげました。

「アンタにしちゃあ、気がきいとる。」
との反応だったのだけど、
その後、何年もそのシャツを着てくれており、
最後は袖口がほころびたといって、
半袖にしてまで着てくれていました。

今でも思い出すと嬉しくなるのですよ。

そんな私がもらって嬉しかったのは、
なんと言っても「自転車」。
これに勝るプレゼントは、後にも先にもありません。

小学校3年に上がる春に、
おばあちゃんが誕生日プレゼントとして買ってくれると約束していました。

おばあちゃんと一緒に自転車屋さんへ。
「早く早く。」
と走る私に、

「そがに急がんでも、もう頼んであるけんね。」
とにこにこしながら おばあちゃんは言いました。

当時は自転車といえども貴重なもので、
子供が自分の自転車を持つのは、
ちょっとした贅沢品。

お店にも品揃えはあまり豊富ではなく、
注文するのが普通なのでした。

女の子の私は本当のこと言うと、
ピンクか赤が欲しかったのだけど、
そんな色をねだると母に「品がない。」
と言われるに決まってるので、水色をお願いしていました。

いつかボロになったら
弟に下げ渡して新しいのを・・・という魂胆も。
まったく小賢しいガキでしたこと。

ピカピカの自転車に、
自転車屋のおじさんが名前を書いてくれました。

山吹色のペンキを使い、
細い筆で一文字ずつ入れていくのです。

無骨なおじさんの太い指を見て、
大丈夫かな~、途中で間違えたらどうしよう、
足が震えるほどドキドキする私。

ところがおじさんは、
一画ずつ正確にゆっくりと、
教科書のお手本のような名前を書いてくれたのでした。

とても綺麗な字を見ながら、
自転車屋さんって、お習字も出来ないとなれないのか~、
そう思ったのを覚えています。

「ゼッタイに、大切に乗ろう!!」
そう心に誓った私でありました。

新品の、自分の自転車に乗り、
菜の花の咲く土手、レンゲ畑の間を抜けて走る楽しさ。

その後、中学生の頃まで乗っていたと記憶してます。
弟は、自分のを買ってもらいました。
子供のもくろみなんて、そんなもんです。

その自転車で、
田んぼの中に突っ込んだり、
坂道をノーブレーキで下りて石垣にぶつかり歯を折ったり、
子供を轢いたあげくドブに突っ込んだり、
道に飛び出して車に轢かれかけたり、

最初の誓いはどこへやら。

それでも懸命に働いてくれた私の自転車、
今更だけど有り難うございました。

あれ?誕生日の話が逸れてしまったわ。
ま、いいか。

今日の宮崎の空は晴れ。
空も私を祝福しているのね、と信じる57歳のキリンさんなのでありました。  

Posted by キリンさん at 11:58Comments(7)健康一般