2020年05月21日

読書事始め

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旺文社文庫『網走まで』 志賀直哉著 170円(消費税は、なかった)

中学1年生の誕生日に、ともだちの「なかやっこ」からもらった本です。

「なかやっこ」とはニックネームで、粋筋の人ではありません(わかっとるか)。

志賀直哉の短編集で、16篇が入っています。

旺文社文庫の特徴は、文庫本なのに箱カバーに入っていること。

最後の解説に20ページも割いていて、作品と著者の生い立ちなど詳しく書かれていること。
(ほぼ阿川弘之が書いている)

作者の年表もついている(10ページ)。

本編の中の、難解な言葉や固有名詞などには注釈がしてあること。

大人の文庫本を手に取るのが初めてだった私にとって、

とても親切に読書を導いてくれる工夫がいっぱいなのでした。

さすが旺文社。参考書で培ったノウハウ満載。

絶版になったのが残念です。

私はこれで志賀直哉のファンになったのですが、

「赤毛のアンシリーズ」や「天国に一番近い島」などが流行っていた同級生たちに、

「志賀直哉が好き」とは言えず、ず~っと黙っていたのでした。

無駄のないすっきりとした簡潔な文章は、今でも読み返しています。

好きな本を繰り返し繰り返し読む。それが私の読書スタイルなのでした。


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Posted by キリンさん at 10:20│Comments(0)王様の耳はロバの耳
 
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