2015年10月22日

松茸の思い出

松茸の思い出
しつこく松茸ネタでスミマセン。
自慢かって?自慢だよ。

友達から「松茸の思い出はなに?」
と聞かれました。

数々ある思い出の一つを披露しましょう。

それは小学校4年生の遠足でのこと。

当時の遠足といえば、ひたすら山に登ってばかりでした。
それもご近所の山です。

4年生の時の先生は、朗らかな女性の方でした。
山育ちの先生ですから足取りも軽く、みんなで歌いながらの行軍です。

最初は整列して登っていても、
もともと遊び慣れた場所なもんですから、徐々に乱れます。

「先生、ハジメくん達がいません!!」

「えっ、ほんまに!!??いつから!!??」

さっきまでいた男子の一群が、いつの間にかはぐれてしまったのです。

「みんな、い組の後についていって!!」
(私達は、ろ組。火消ではありませんが。)

引き返して男子たちを探す先生。
目くばせする私とY子さん。

そう、先生と行動をともにしようというのですよ。

先生も男子のことで頭がいっぱいだったのか、
ダメとは言われませんでした。

しばらくうろついていると、
シダが繁っているところからガサガサと音を立てながら、
ハジメ君たちが顔を出しました。

「あんたら!!」
と大声を出す先生の鼻先に、にゅっと突き出したもの。
それは・・・・

「先生、わしら、松茸狩りしょうたんで!」

20cmもあろうかと思われる巨大な松茸を、
誇らしげに掲げていたのです。

きゃーと歓声をあげる私とY子さんとは反対に、
先生は一瞬、言葉を失った感じ。
そして、

「ど、どこで?」

「あっち。」

「ダメでしょう!!松茸は、その山の持ち主のモノなんよ!!
 黙って取ったら泥棒よ!!」

冷水を浴びせられたように、全員がちぢこまりました。

「かしんさい!!先生が後で謝りに行って返します!!」

それからみんな、黙々と歩き、先に行った人たちに合流したのでありました。

先生は、松茸のことを他の先生にいいつけもせず、黙っていてくれました。
が、一つの疑惑が。

「先生、ほんまに返しに行ったんかね?」

こそこそ話し合った私達ですが、真相は薮の中であります。


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Posted by キリンさん at 16:13│Comments(0)王様の耳はロバの耳
 
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