2012年05月29日

四十九日と納骨、うちの場合。

四十九日と納骨、うちの場合。


父の四十九日のために
実家に帰ってきました。

お坊さんが帰られるときに、
納骨の相談を。

以前、そのお坊さんのお母さんから
お経なしで家族で納骨すれば良いと聞いたことがあるので、
その旨を訊ねてみると、

「いいですよ。」

と、あっさり。

「えっ、ホントにいいんですか?
 家族で入れちゃって。」

「はい。おつとめ(お経)の申し込みがあれば、いたしますが、
 特にいらないとお考えなら、しなくて構わないんですよ。」

そのお言葉に甘えまして、
すぐに母と私と弟の家族で納骨に。

うちは敷地の中にお墓があるので
そこは簡単。

弟の嫁が

「じゃけど、お墓をどうやって開けるん?」

「あ、大丈夫。」

弟と私が同時に返事しました。
だって、子供の頃は近所のお寺の墓で散々遊んだんだもの。

前の石をゴリゴリずらせば開くことくらいは、
このアタリで子供時代を過ごした人間なら誰でも知ってます。

弟とその息子が石をごりごりと・・・。
意外と簡単に開きました。

そこをのぞくと、
大きな瓶が埋めてあり、
その中に骨がごっそりまとめて入っていました。

「・・・・・。」

「どうする?骨壷開けて、
 骨だけここに入れる?」

「いや~~、なんぼなんでも、ちょっとね。」

というわけで、その横に父の骨壷を置き、
石をごりごりと直し、
みんなで手を合わせて納骨は無事に終了したわけです。

弟が言いました。

「四十九日は、閻魔さんが地獄か極楽か、
 どっちに行くんか決める日じゃろ。

 お父ちゃん、どっちに行くんじゃろうか。」

「う~~~ん、自分勝手な人じゃったけど、
 悪事は働いとらんけんね~。微妙じゃね~。」

「どっちに行っても、
 マイペースじゃない?何があっても辛そうな顏見たことないし。」

「お母ちゃんは苦労した。」

「いやいや、お母ちゃんはこの際関係ないし。」

「どこに行っても、幸せな人じゃと思うよ。」

「ほうじゃね。」

「そんなことより、早よ家に入らんと蚊が出てきたよ。」

「ほんまじゃ(本当だ)。帰ろう帰ろう。」

うちの庭は山同然、色んな虫が出て来るのです。
今回も、
毛虫は20匹以上は見たし、
クモの巣に二回かかったし、
蚊は飛び回り、
足長バチもスズメバチも飛んでおりました。

でも、誰も何も気にしません。
蚊は別として、
放っておいたら何もされないと知ってるからです。

うちに殺虫剤はありません。
蚊取り線香はあるけどね。

家に戻るとネコが嬉しそうに
ヤモリをくわえて
「見て見て。」
とやって来ました。

「はいはい、えらいえらい。」
と言いながら、ネコをつかまえて
ヤモリを離させると、
ささっとヤモリは逃げました。

母が
「こないだはモグラじゃった。」

「ハンターじゃね。」

そんなことは、日常茶飯事なのです。
そんな風に、父の四十九日と納骨は終わりました。

次の朝、トイレに行くと、
壁に尻尾のきれたヤモリが。
きっと昨日、ネコが連れてきたヤツなのでしょう。

「おはよう。」
と言うと、声に驚いたのか、ささっと天上にのぼって
消えてしまいました。

さて、話は変わります。

今日は忙しいので明日になりますが、
梅酵素の募集と、
酵素を使ったお料理教室のご案内をする予定です。

梅酵素のお届けは6月中旬、
お料理教室は6月11日の月曜日。

詳しくは明日のブログで。では。


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Posted by キリンさん at 12:19│Comments(9)王様の耳はロバの耳
この記事へのコメント
おっと、また忙しい日に行ってしまった(汗)

「手土産が無いから居ないのか?」なんて思ってましたw
Posted by てっちゃーんてっちゃーん at 2012年05月29日 14:09
僕もお墓の明け方は知ってます。
うちのは後ろの蓋がありましたけど。
中に誰のかわからない骨壷が入ってて
しばしみんなで頭を抱えたことがあります。
結局あれは誰のだったんだろ?

ヤモリの恩返しが楽しみですねwww
Posted by pia masapia masa at 2012年05月29日 16:18
お経いらないんですね~。
でも、考えてみれば家族に大事に
納骨してもらえればきっと嬉しいでしょうし、
お経しなくても家族で仲良く納骨すれば
きっといいところに行くような気がしますね。
Posted by 日向庵日向庵 at 2012年05月29日 17:25
てっちゃーん

だから、何時ころ来たの?
ちゃんと声をかけてくださいませ。

まさか、
来たと言っておかないと怖いから
ウソこいてるとか?

お土産なんて要りませんから。
元気な顏がお土産なの。
ホントよ。
(まばたきもせず、真顔で)


pia masaさん

絶対に知ってると思った。
でも裏側なんだね。
へ~~~。

墓の中はわけわかりません。
うちもなんで全部まとめて瓶の中なんだ。

ヤモリには恩返ししてもらわんでいいですから、
チミがヤモリになりかわって何かください。


日向庵さん

うん。お経いらんのだって。
でも、宗派によると思います。

うちは浄土真宗の、
それも安芸門徒と言われる特殊な宗派なんよ。
貧しい地域だったから
なるべく金かけんでもいいように、
親鸞聖人がして下さったのかも。

ありがたや。
Posted by キリンさん at 2012年05月29日 19:45
お坊さんが、宗教はお金じゃなくて気持です!と言ってた。

キリンさんのご家族も、面白い方ばかりですね(*^_^*)
「地獄と極楽のどっち???」とか「悪事は働いてないから」なんて、お父様が「こらこら」と言いながら笑っておられる事でしょうね。流石だわっ!!!
Posted by リンダリンダ at 2012年05月30日 01:31
リンダさん

お金によるかよらないか、
残念ながら坊さんによることを私は知っている。

父ちゃんは、
家族の話に耳を貸さないタイプだったので、
勝手に楽しくやってると思う。

たとえ地獄に落ちていても
こたえないだろうなあと思わせる人。
Posted by キリンさん at 2012年05月30日 09:58
我輩の爺ちゃんが死んだ日、、我輩は浜松に研修に行ってたので、
残念な事に爺ちゃんの姿を拝む事が出来ませんでした。
亡くなったのが2008年の5月17日だったのでもう4年経つんですね。

んで、49日の前日に研修が終わって戻ってきたので、
次の日日帰りで納骨だけでも拝もうと思って福岡に帰りました。

その日は雨でしたが、納骨が終わって爺ちゃんが好きだった
缶ピースを墓に添え、皆でむせながらピースを吸っていると
とたんに晴れたのが印象的でしたねぇ。

因みに我が家の墓は墓石の奥が空洞になっていて、
古い骨壷はその空洞部分にがしゃーんって落として、
新しい骨壷を置く仕組みになっています。
Posted by 伍長閣下 at 2012年05月30日 10:13
学生時代付き合ってた彼が
広島県人だったので
広島弁を聞くと(見ると)
懐かしいです。

明日ですね、よろしくお願いします。
Posted by 猿女 at 2012年05月30日 11:52
伍長閣下

私のじいちゃんも、缶ピースが好きでした。
キセルも吸ってたわ。
大きな声では言えませんが、
タバコを吸う男が私は好きであります。

オタクのお墓はそうなってんのね。
それぞれ違って面白いのね。

中を見る機会はそうそうないので、
貴重な体験でありました。


サルージョさん

なんと、広島県人とつきあっていたとは!!!
そりゃあいい人だったでしょうねえ。
ちゃんと広島弁つかってたのね。

広島県人は郷土愛が強いんですよ。

明日、楽しみに待ってますね~。
Posted by キリンさんキリンさん at 2012年05月30日 13:06
 
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