2010年12月06日

田舎のバス

田舎のバス


私が子供の頃の歌。

♪♪ 田舎のバスは おんぼろ車~
  デコボコ道を ガタゴト走る~

みんな知らんわね。
今はどんな田舎に行っても、
おんぼろバスやデコボコ道はありません。

何故こんな話をするかと言うと、
先日のテレビで「かけろま島」が出てたから。

それまで見るともなくぼんやり見ていたのだけれど、
当店では加計呂麻島の
「きび酢」と「黒砂糖」をおススメしているので、
おお、かけろまだよ~、と注目したわけです。

それは、加計呂麻島を走るバスの話でした。

島民の半数以上が高齢者であるこの島では、
路線バスが、
バス停以外のところでも停まってくれるんです!!

それだけではなく、
バスの運行のついでに、
新聞を配達してくれたり、
宅急便の荷物を届けてくれたり、
入院している人の家のニワトリにエサをやったり、
そんなことしてくれるのです!!!!!

そりゃあ親切なことだけど、
ウラを返せばそれだけのんびり・・・・
つまり乗客が少なくヒマってことか?

それで採算は合ってるのかな?
と、心配になりました。

案の定、バス会社は過去に3度も倒産しているのだそうです。

ところが島民の熱心な応援もあって、
その都度なんとか再建を遂げて来たのだとか。

バス会社には、
島の全地区からの感謝状が貼られておりました。

思い返すと、
私が子供の頃にはバスは1時間に一本ほど。

乗り遅れそうになって走っている姿を見ると、
必ず待っていてくれたものです。

小さい頃、
途中でおしっこに行きたくなったとき、
車掌さんに「おしっこ」と訴えたら、
停まってくれたりもしました。
(子供の頃から迷惑なヤツ)

小銭を持たずに乗ってしまったときも、
車掌さんが他の乗客の人に呼びかけてくれ、
両替してもらうことが出来ました。
(返す返すも迷惑なヤツ)

人情という言葉が溢れていた時代。

加計呂麻島には、
それがまだ生きているのね。

バスの運転手さんが
ニワトリに餌をやったり、
荷物を持って走ったりする姿を見ていると、
なんだか鼻の奥がツンとしてきました。

さて、今日は月曜日。
師走も中盤に差し掛かってきました。

みんな、元気だしていきましょうね。


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Posted by キリンさん at 12:51│Comments(8)王様の耳はロバの耳
この記事へのコメント
加計呂麻島  そんな島があるんですね
島だと不便な事もあるかもしれないけど心が豊かになるような気がします。

うちの方面を走るバスも一日数本です
Posted by まつまるまつまる at 2010年12月06日 13:35
今日はバスならぬ
電車「海幸山幸」

楽しい~♪
Posted by 御頭2 at 2010年12月06日 13:52
まつまるさん

コメント有り難うございます。

奄美列島にありますよ。
とても良いところだそうです。
行ったことないけど。

実家が広島なので、
瀬戸内海の島には行きました。
また行きたいなあ。

一日数本・・・どこ?


御頭2さん

お天気が良くて、よかったですね。
きっと他の皆様の行いが良かったんでしょうね。

私はしっかり仕事してます。
働くって楽しい。
ああ楽しい。

口惜しくなんかないもん。
Posted by キリンさんキリンさん at 2010年12月06日 14:35
優しい時間の流れる島で出来るきび酢や黒砂糖は、きっと美味しいんでしょうね。
宮崎にも似たような島があるらしいですよ?
コンビニも信号も警察署も無くて、ナンバープレートの無い車が普通に走っているらしい…。
警察が来る時はアナウンスが流れるんですって!!
びっくりだけど、島民みんなが家族みたいなもんだと言ってました(^^)
Posted by 幸せうさぎ at 2010年12月06日 15:37
僕の田舎も昔はでこぼこ道でしたけど舗装されましたよ。
冗談抜きで僕たちだけの為にw
バスまでは通らなかったですけど。
ま、行き止まりですからね、仕方ない。

でもそう言うバス良いですね。乗ってみたい。
あ、バスと言えば整理券を何枚とれるかを競って怒られました。
ちぇ。
Posted by pia masapia masa at 2010年12月06日 15:48
自宅にのぼる坂道の下でバスを待っていた小学生時代。
ええ、もちろんバス停はそこではありません。
運転手さん達とはみんな顔見知りでしたよん♪
寝てたら起こしてくれたりしてました(笑)
Posted by 空さん at 2010年12月06日 16:24
私の父はバスの運転手でした。
母は車掌をしてました。(昔~昔~笑~言うと嫌がる)
なのでバスはほんとに身近なもので。

痴漢にあったのもバスだった(汗)
今時の運転手さんはイマイチ・・・
この前は暗闇で気づいてくれなくて
バスのボディーを「ドンドン」と叩いたら気づいてくれた。
Posted by たなまっちたなまっち at 2010年12月06日 18:37
幸せうさぎさん

宮崎にも、こんな島が?
どこかしら。

家族みたいな島、
行って見たいなあ。
癒されそう。


pia masaさん

もしや、
お宅の上には家も道もなかったの?
うちにはあったもんね。
山を越える道もあったもんね。

整理券を取りまくるのは、
うちの男子もしていた。
朝礼でしかられてザマミロと思った。


空さん

なんてのどかなんだ。

関係ないけど、
幼稚園のときに
無賃乗車したのを思い出した。

ようわからんが、許してもらえた。


たなまっち

ご両親、
運転手さんと車掌さんでしたか!!
なんとロマンスの香りが。

暗闇で気付かない・・。
それは小さくて見えなかったのか?
Posted by キリンさんキリンさん at 2010年12月07日 15:05
 
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    コメント(8)