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Posted by みやchan運営事務局 at

2015年04月29日

かくかくしかじか


大人買いしてしもうた。
と言っても5冊で完結ですけど。

宮崎出身の、東村アキコさん作「かくかくしかじか」。

まんが大賞を受賞したから買ったのか?
いや、違います。

もっと前から知ってたもん。(いばってみる)

作者は私よりもずっと若い方ですが、
まだまだ昭和という時代の価値観を共有できるような、
そんな風に勝手に思っています。

一気に読んで、泣きました。

作者はどこかで
「これを描くのは辛かった」
とコメントしてるそうです。

その真意はわからないけど、
読んでる私も辛かった。

ここからは、私の勝手な感想です。

読んでいるうちに、
いろんな人の期待を裏切ってきたことを思い出すのです。

そんな経験は、誰にでもあるはず。

親の期待に始まり、
先生からの期待、部活の顧問からの期待、
仕事での期待、友達からの期待。

頑張って、期待に応えられた人もいれば、
力及ばず応えられなかった人もいるでしょう。

だけど、
頑張りもせずに逃げてしまって裏切った思い出は、
ずっと苦く心の底に残るものです。

根っから怠け者の私には、
そんな思い出がありすぎるほどあるのだ。

この作品に出てくる先生ほど密に関わった人は私にはいないけど、
人生の中で入れかわり立ちかわり、
真面目に励まそうとしてくれた人たちがありました。

だけど、なんにもわかってなかった。
その頃を振り返ると、
穴を掘って入りたいくらい恥ずかしくなります。

作者も昔に戻って
「あの頃の自分」をぶんなぐるシーンが何度もありますが、
読みながら私も
激しくうなずきながら「ある!ある!ある!」と同意するのでした。

だけど、そんな真面目な励ましというものが自分に力をくれていると気づいたのは、
ずいぶん大人になってからです。

「棚から牡丹餅」ばかりを目指して生きていたけれど、
いつか真面目に頑張るようになったとき、初めてわかったのかもしれません。

なんだか抽象的な話ばかりですね。

キリンさんの言うこと、よくわからんわい、そう思ったら、
「かくかくしかじか」を読んでみて下さい。

面白いよ。  

Posted by キリンさん at 15:08Comments(6)王様の耳はロバの耳