2010年07月09日
銭湯にて
子供の頃、
日暮れに家路を急ぐ途中に銭湯がありました。
薄暗い中、そこからは温かい灯りと湯気がこぼれており、
「ご飯の前にお風呂に行っといで。」
と言われたのであろう、お父さんと子供達が賑やかで、
家に風呂があって銭湯に行くことのなかった私には、
憧れの世界でありました。
そんな私が日常的に銭湯に通うようになったのは、
高校を出て下宿生活を始めてからです。
銭湯にも色々あって、
代金は一緒なのに、
なにもかもボロボロで、
蛇口をひねると横から熱湯があふれたり、
水しか出なかったりするところもあれば、
シャワー、サウナも完備というデラックスなところも。
一番長く通った銭湯への道の途中には、
貸し本屋さんと、屋台のラーメン屋さんがあり、
とても満足な環境でありました。
でも、一番の思い出は、
高校時代に友達とグループで銭湯に行ったこと。
あの頃って、
なんであんなに何もかもが楽しかったんだろう。
みんなで銭湯に行く、たったそれだけのことなのに、
ワクワクドキドキなのは、何故なんだろう。
ある友達の家に泊まったとき、
それを思いつき、すぐに実行に移されたのでした。
タオルは一枚ずつそこで借りたのですが、
石鹸は一個。
みんなで代わりばんこに使おうねってことに。
いざ銭湯に入ってみると、
とても混んでいたので、
みんなバラバラに座ることになりました。
私が最初に石鹸を使って、次の友達に渡そうとしたのですが、
立ったり座ったりが面倒なので、
タイルの床の上、石鹸をすべらすことにしました。
それがイカンかった。
つるーーーーん!!とすべった石鹸は、
友達の隣に座って頭を洗っているオバサンの、
巨大なオケツの下に、
ぱすっ!!とはまってしまったのです。
全員が、笑いたいのをこらえにこらえて泣きました。
その後どうしたのか覚えていないのですが、
みんな満足して銭湯体験を終えたような気がします。
今日は金曜日。
金髪料理はフライデーですね。
楽しい週末をお過ごしくださいませ。
そうそう、今週は、
土日ともボン店におります。
ご用のある方もない方も、どうぞお越しくださいませ。